こんにちは。絵本好きワーママのらっこです。
今日は息子と私の愛読書である大判絵本『マップス 新・世界図絵』への愛を語ります。
このマップス。絵本好きだったり、デザイン好きな人はすでにお持ちなのではないかと思います。
まだ持っていない人でも、本屋さんで子ども向け絵本のゾーンに置かれているのを見たことがある人が多いのではないでしょうか。
今では全世界で300万部超えの大人気大型絵本となったマップスが彗星のように日本に上陸したのは2014年秋のこと。
当時、私は育休中でした。
毎日が暇だった当時、何か面白いことないかなあと街をうろうろしていたときに、本屋さんの窓に貼られていたマップスのポスターを見つけたときの衝撃は今でも忘れられません。
「こんなおしゃれな世界地図の絵本、初めて見た!」
「これ欲しい、買わずにはいられない!」
「子どもが大きくなったら、一緒に読みたい!」
と衝動的に思いました。
「ちょっと高いけど、絶対欲しい!てか買う!!」
と思いながら売り場に行ってみたら、 なんとすでに売り切れでした。
確かまだ発売開始して2週間くらいだったんですが、発売直後に売り切れてしまっていたらしいのです。
3か月待ちになるけど予約できるとのことだったので、本屋さんで即予約しました。
人生で初めて本の予約をしたのがこのマップスでした。
3か月後にようやく手に入ったときの感動と言ったら。
言葉にできない喜びでした(大げさ)
当時まだ0歳だった息子はもちろんまだ図鑑が読めないので、そこから4年ほどは棚に飾っている時間がメインのインテリア的存在でした。
息子が4歳になったあたりから少しずつ一緒に読むようになり、今はスタメン絵本として活躍してくれています。
今日はそんなマップスの魅力について改めて考えつつ、オススメの使い方(遊び方)についてみたいなと思います。
マップスが気になってはいたけどまだ買ってはいないという人、
マップス持っているけどイマイチ読む機会ないあ、という人のヒントになれば嬉しいです。
らっこの考えるマップスの魅力
図鑑としての完成度が高い
マップスの絵本のお値段は3,520円と、大判というのを考慮しても、絵本にしてはちょっとお高いです。
ただ中身を見てみると、本当に細かいところまで丁寧に描かれていて、全ページを読んでみての感想は「3,520円でも安いくらいだな」です。
著者のインタビューによれば、ひとつの国を書くのに1ヶ月~1ヶ月半かかるとのこと。
実物を見るとわかるのですが、そのクオリティは感動するレベルです。
マップスに掲載されている国は42か国。
内訳はヨーロッパ17か国、アジア8か国、オセアニア3か国、アメリカ大陸7か国、アフリカ大陸7か国です。
著者がポーランド出身なのもあり、国のセレクトはヨーロッパに偏っている感はあります。
インドネシアは入っていないのに、謎にフィジーが入っていたりする。笑
全ての国に共通して描かれている項目は、 国名、首都、言語、人口、面積、国旗 です。
ちなみに国名の日本語はすべて著者の手書きです。
インタビュー内にもありますが、フォント選びにはかなりこだわっているそう。
すべての国名のデザインがちょっとずつ違うのが見ていて楽しいです。
ドイツはどことなく硬いデザインだったり、スイスはふんわりと丸みを帯びたデザインだったり。
国に対してのイメージが日本のそれとは違う国もあったりして、「なんでこの国はこいういう書体なんだろう」と考えてみるのも面白いです。
基本情報以外に、ページ内にぎっしりと国の名産、有名な建造物、特徴的な食べ物、動物、植物、山・川の名前などが書かれています。
「この国といえば〇〇」という誰もが知っているような定番の内容だけでなく、実際に図鑑に載っているような細かい内容もきちんと描かれています。
図鑑だから当たり前っちゃ当たり前なんだけど、デザインだけじゃないぞ、っていう安心感があるのは大きい。
たとえば私が40代のうちにはひとつ欲しいと思っているのがオパールなんですけども、有名な産出国はオーストラリアなんですね。
そういう名産ちっくなものもしっかり書いてあります。(図の真ん中らへんにオパールってあります)
これ、ちょっと見てください。タイトルのページです。
一番上のあたり、セロテープが変色したような色になっているのに気づきますか?
あえて古い本っぽい感じにデザインしているから、眺めているだけで宝の地図を見ているようなワクワク感があるんです。
パラパラ見ていると、「あー、この国に旅行に行ってみたいな」っていう気持ちになってくる。
いきなり旅行本や旅行サイトで旅先を決めるよりも、マップスで概要を理解してからのほうが効率がよいかもと思います。
フォント選びにもこだわっているだけあり、全体的にレトロながらおしゃれな雰囲気にまとまっています。
コンテンツもしっかりしていて、イラストも可愛い。
子どもだけじゃなく、むしろ大人がふとしたときに読みたくなるところがマップスの魅力で、人気の秘訣なのかなと思います。
見た目がおしゃれだからインテリアにもなる
こちらマップスの表紙です。
マップス、我が家では息子用の絵本棚に入れてリビングに保管しています。
この絵本棚からチラッと覗く感じがなんとも絵になります。
おしゃれな絵本が棚にあるということに気分があがる。
世界地図ってインテリア性抜群ですよね。
(関係ないけどマップスの横に筒状にして置いてある世界地図も可愛くてお気に入りです。
こっちは完全にインテリアだけど。
niko and…の店舗で買いました。確か1,000円ちょっとだったような。)
こちらAmazonの世界地図売れ筋ランキング(2020年5月時点)なんですが、図鑑といえば、地図の絵ドーン!緑色!みたいな表紙のデザインが多いです。
インテリアには向かない。 子どもらしい可愛いものは、わかりやすく子ども向けで、大人が楽しめるものではないです。
そういう意味で、
・大人も子どもも楽しめる図鑑であること
・リビングにおけるおしゃれなデザインであること
が、マップスの一番の強みであり、世界で300万部も売れている理由なんだろうなと思います。
だってライバルがいないもん。
マップスを子どもと読むときはこんなふうに
我が家でマップスと読むときにやっていることや、工夫していることを書いてみます。
うちの息子(好きなことには超集中する、興味ないことには興味ない)と似たタイプのお子さんなら、わりと楽しんでいただけるのではないかと思います。
国と国を比べる
気になる国と国を比べながら読むと楽しいです。記憶にも残りやすいですし。
例えば、
・日本とアメリカは、どちらが人口が多いか?
・日本とドイツは、どちらが大きいか?
・ヨーロッパ大陸とユーラシア大陸はどちらが人口が多いか?
などなど。
比べる要素は数えきれないほどたくさんあるので、飽きずに延々と読み続けられます。
自分の記憶があやふやで不安なときは(私の場合はいつもですが・・・)スマホに頼りながらクイズを出したりします。
・世界で一番大きい(小さい)国はどこだ?
・世界で一番人口が多い国はどこだ?
・世界で一番長い鉄道はどこの国にある?
などなど。
そのときに子どもが興味があるニュースと絡めながら読むと、より一層食いついてくれます。
例えばうちの息子は去年ラグビーにどっぷりハマって、ニュージーランドLOVEになりまして。
それまではマップスを眺めているときに完全に無視していたニュージーランドを憧れの目で見るようになりました。
これニュージーランドのページなんですけど、ちゃんとオールブラックスの絵が書いてある。
これを見たときの息子の興奮っぷりと言ったら。
ついでに
「人口すくなっ!」とか
「国旗が英国と似てるね」とか
「公用語は英語とマオリ語なんだね」とか、
見ていて思ったことをあれこれ口に出すようにしています。
子どもの脳の中って親にも見えないから、子どもが同じ絵を見ながら何を考えているかわからないんですよね。
だから何かひとつでも興味を引き出すきっかけになればいいな、みたいな感じで話しかけています。
たとえば「ニュージーランドの公用語は英語」というフレーズを聞いた息子は、
頭の中でラグビーに関係する国のことを思い出して、
「そういえば、ラグビーで優勝した南アフリカは何語が公用語なんだろうね?」とか言い出して、
南アフリカのページを探し始めたりします。
私の発したひとことが、息子の頭の中の何かの回路と結びついて突然、閃いたり、興味が湧いたりすることもあって、
そういう瞬間は「面白いなー」と思いながら見ています。
私自身は中高時代に暗記頼りな受験勉強ばかりをやってきて、当時学んでいたことがいま頭の中に全然残っていないのが悔しくて。
息子にはあまり詰め込み式勉強をさせたくないなと思っているので、
こういう絵本を見ながらのひとつひとつの声かけをきっかけに、インプットしたことが生きた知識として頭の中に残ってくれればいいなあと考えているのです。
図鑑と一緒に読む
マップスは単体だけで読むのも楽しいですが、お気に入りの図鑑と一緒に読むと、子どもの理解がより深まると感じています。
教科書と資料集を一緒に読むと理解が深まるのと同じようなしくみなのかなと思います。
1時間くらい普通に経ってしまうほど、話が尽きることがありません。
我が家では「好きな動物がどの国にいるのかを調べる!」という使い方が一番盛り上がります。
たとえば、息子が一番好きな哺乳類はシャチなんですけども。
この大好きなシャチをフックに、図鑑に書いてあることとマップスとをつなげてみると盛り上がります。
親がやることはふたつだけ。
まず、図鑑にあるシャチのページを見る。
シャチの生息地域は「世界中の海」と書いてあります。
次に「シャチは世界中にいるみたいだけど、マップスでも世界中にいるのかな?」と声をかける。
親のやるところはここまで。
子どもに興味があれば、「見てみる!」と買ってにノリノリになってシャチ探しが始まります。
ちなみに2014年版のマップスでは、世界地図のページ、アジアのページ、南極とナミビアのページにシャチがいます。(見落としあったらスミマセン)
「シャチ、本当に世界中にいるね」「暖かい海にも寒い海にもいるね」ということまでわかれば十分です。
ひとつの本に書いてあることが、ちゃんと他の本にも書いてあるのを確認できることで、納得感があるというか、ストンと腹落ちするかなと思うのです。
本当は海外まで連れて行ってあげて、実際に見せてあげたいけどね。
なかなか現実的には難しいので、とりあえず絵本で我慢です。笑
他にも、ホッキョクグマは本当に北極にいるのかとか、アジアゾウはどこにいるかとか、
図鑑で見たことをチェックする感じでマップスを眺めると楽しいです。
あと図鑑では生息地域がざっくりしている生き物がどの国にいるのかを見てみるのも盛り上がります。
たとえばユキヒョウは「生息地域:中央アジア」ってざっくり書いてあったんですが、
「中央アジアってどこの国だろうね?」と言いながら探したりして、息子はすごく楽しかったようです。
ちなみにユキヒョウはネパールにいました(写真の上のほうにいます)
見つけたときは「いた~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」って大興奮しました。笑
マップスで描かれているのは世界の42か国のみなので、図鑑に書いてあってもマップスに載っていないこともあります。
そんなときは「載ってないね」ということで、google先生で調べてみるでOK。
「ひとつの本に書かれていることを、他の本でも確かめてみる」という流れが身に付けばよいなと考えています。
地球儀と一緒に読む
我が家ではマップスを読むときは、地球儀もセットです。
平面の地図と球体の地図から読み取れることはそれぞれ違うので。
マップスに限らず、平面の地図を見ているだけでは、たとえば
・地球が丸いこともイマイチぴんと来ない
・どの海がどの国と国をつないでいるかとかがわかりにくい
・時差があるってどういうことなのかもピンと来ない
でもそこで地球儀と一緒に使うと、イメージをリアルに頭に刻みつけられるから、一気に理解が進むのです。
地球儀は位置関係を理解するのにはわかりやすいけど情報量は少ないから、平面の地図との合わせ使いが便利だな~と思っている今日この頃です。
以上、長くなりましたが、マップスへの愛を語るエントリでした。
まとめますと、
マップスは「デザインよし、クオリティよしの、親子で長く楽しめる世界地図絵本」であります。
リビングに置いてサマになる絵本だという点が一番気に入っています。
子どもが巣立っても読み続けます(本気で)
子どもにも、大学受験まで末永く大切に使ってほしいなあと思います。(まあ人口とかはどんどん変わっていくから、いつかのタイミングで新版出たら買い換えないといけないだろうけど。。。)
マップスを気になってたけどイマイチ使い方のイメージが湧かなかったり、持っているけどイマイチ読んでないというような方にとって何かしらのヒントになっていれば嬉しく思います。
Amazon: マップス: 新・世界図絵 (児童書)
楽天: マップス 新・世界図絵 [ アレクサンドラ・ミジェリンスカ&ダニエル・ミジェリンスキ ]
いま改めてマップス関連商品を見ていて気付いたけど、英語版もあるのね・・・!しかも日本版と値段もそんなに変わらない・・・これは惹かれる・・・欲しい・・・
Maps | Big Picture Press | Amazon
★関連リンクまとめ
・引用した著者インタビュー記事:https://book.asahi.com/article/12801962
・地球儀を買ったときの記事:5歳息子にプレゼントした地球儀【今こそ世界に目を向けよう】
・息子5歳がいま持っている図鑑:
(私は小学館のNEOより講談社のMOVE派です。MOVEの躍動感あふれる写真が好きです)
動物図鑑は世界のいろんな国の動物が載っているから、マップスと組み合わせて読むなら圧倒的にオススメです。まず選ぶならコレっていう感じ。
動物 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE) | Amazon
危険生物の図鑑は、わりと動物図鑑と被っている部分もあるから、最初の一冊である必要はないと思います。
強い生き物に興味があるならオススメです。シャチとかサメとかホッキョクグマとかゾウとか。
昆虫図鑑は、世界各国にいる昆虫もいるにはいるけど、日本にいる昆虫も多いから、マップスと一緒に読むという点では最初の一冊としてはオススメではない。
けどヘラクレスオオカブトは中央アメリカだとか、コーカサスオオカブトはアジアのどこどこだとか、マニアックな域まで突き詰めそうなお子さんだとアリだと思います。
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以上、マップスと一緒に読むならの図鑑コーナーでした。
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