こんにちは。時短ワーママのらっこです。
前回からの続きです。
今回で最後です!
ここまでお読みくださった方、ありがとうございます。
★このシリーズを最初から読む方はこちら↓
①いい大学を出ていい会社に入れば幸せになれると思ってたけど全然そんなことなかった件
⑦コネを頼って転職できるかなと期待したけどそんな甘くなかった話
⑧ひどい言われようだったけど、なんとか転職先を見つけるまでの話
⑪ある女の子と出会って救われたけど2人目が出来ずに心折れてもう辞めようって思ったときの話
⑫辞めようかと思ったけど辞めずに頑張ろうと決めて、「人を雇ってください」と言った話
– – – – – – – –
前回のおさらいを簡単に書きますと、
精神的に限界を迎えて「辞めます」って言うためのアポを入れたのですが、昇給&昇格して残ることにしました。
その後、念願の2人目を妊娠するも流産が判明し、また精神崩壊したけど、そこから持ち直して、
流産手術後の身体の回復待ち期間(3ヶ月ほど)は2人目のこと考えず仕事を頑張ろう!と思った私。
ただ当時、雑務が多すぎて自分にとって新しい仕事ができていなかったので、
経営陣に「人を雇ってください」とお願いしたら、「じゃあ自分で探して」と言われた。
という感じです!
これ読んで「自分で探せってどういうことじゃい!」って思った方、いらっしゃいますか?
私もまったく同じことを過去2年ほど思っていました。
ただでさえ忙しいのにそんな暇どこにあるんじゃ!と思ってました。
でも今回は違いました。
なぜなら私はもう雇いたい人のアテをつけていたからです。
その人は私の前職の先輩でした。
人間的に素晴らしい人で心から尊敬する人で、かつ私のやっていた仕事を私以上に完璧にできる人でした。
両親が遠方で頼れない環境というのも同じで、私は勝手に戦友のように思っていました。
で、私は前職を辞めた後も連絡を取り続けていたので、
先輩が「今は2人目が小さいから身動き取りにくいけど、もう少し大きくなったらいずれ転職しよう」と考えているのを知っていました。
時短での転職はコネがいることを、自分の転職活動で痛いほど知っていた私。
仕事の面でも人としてもめちゃめちゃ信頼できる先輩がうちの会社に来てくれたら心強いし、
転職をきっかけに先輩の年収UPにも貢献できれば、きっとWIN-WINじゃん!
これまでお世話になった恩も少しは返せるかな?
そんな思いで先輩に声をかけました。
会社がどんなことをしているか、どんな働き方か、メリットデメリットを冷静に伝えました。
もちろん忙しいことや、退社後にも仕事の連絡が来ることも話しました。
ただ、冷静に考えてもうちの会社で働くメリットもあったのです。
例えば、前の会社は仕事の納期が厳しくて遅延が許されなかったから胃が痛くてしんどかったけど、
うちの会社は常に忙しくて仕事が終わらないけど、絶対にずらせない納期の仕事は前職に比べると少ないです。
他にも子どもの都合で休みやすかったり、時間の融通をきかせやすいメリットもあります。
あとは好みの問題だと思いますが、組織が小さいぶん意思決定がスピーディだし、裁量も持てます。
具体的には、例えばグループチャットで「次の発注、こんな感じでいきたいです」とざくっと金額や方向性を書いて「OK」と返事が来れば発注を進められるし、
(これ普通の会社は発注書が要るし、金額によっては稟議まわさないといけなかったりする)
「この件、仕組みを考えたのでとりあえずやってみます。イマイチだったらやりながら修正します」→「OK」で通ったりする。
数字や書類をまとめるのだって、内容にさえ問題がなければ自分で勝手にフォーマット作っていいし、
これをこう進めたいからやらせてください、みたいな社内決裁のための書類を作るのが時間の無駄だと感じてしまう私は(大企業時代そういうのばかりやってた)
扱う金額の規模が小さかったとしても、スピーディに、自分のやりたいように仕事を進められる会社のほうが合っているのです。
あとはオーナーが思い付きで次々に新しいビジネスを始めるので、新しい色々な仕事をさせられることになり、過去2社では経験できなかったスピードで仕事の経験を積める。
成長するために転職した私にとっては新しい仕事の機会は大切。そしてこれらのメリットが、私が辞めずに働き続けていた理由です。
そんなふうに良いところも悪いところもしっかりと話した結果、
先輩は「受けてみたい」と言ってくれました。
優秀な先輩なので、経営陣は「その人材、逃す手はない!」って感じでした。
で、あっという間に先輩の採用が決まりました。
もともと仕事のスキルと、人としての信頼性は私の折り紙付きだし、実際の面接した感じもとてもよく、経営陣も大満足という感じでした。
で、私は私で安心して仕事を渡せる人を見つけることができたので、新しい仕事に挑戦できるということになります。
そして、それ以上に、今後もし私が妊娠できたときに、私の仕事をやってくれる人がいることめちゃめちゃ心強かったです。
当時、私がいなくなったとして、残された人達に私の仕事の代わりをやるのは無理でした。
(入社したときの会社のぐちゃぐちゃっぷりといったら… 思い出すだけでズーン…)
だから自分がもし今後妊娠できたとしても、このままだと100%間違いなく産休育休中も仕事しなければいけない状態になると思っていました。
そんなことしてたまるか!
産休育休は権利じゃ!ちゃんと休みたい!
なので、私はもう自力でいない間に私の仕事をしてくれる人を見つけようと思っていたのです。
先輩と私はできることがかぶっている部分もあるけど、違う部分もあるので、完全に同じスキルではないです(そうだったら雇われてないしね)
でも先輩とかぶっているスキルは会社の通常業務として必要不可欠だったので、入ってくれると決まったときの安心感は半端なかったです。
というわけで、もし妊娠できた場合の自分の後任も(勝手に)見つけ、あとは仕事にまい進するのみ。
先輩が入社したことで仕事を渡すことができ、あいた分のマンパワーを使って携わることになったのは新規事業の立ち上げでした。
これもひとつの経験になるだろうと取り組み、結果として経営陣からの指示を受けながら仕事できた半年ほどは学びも多かったです。
その商品を日本に輸入するために試験をしたり、原価計算をしたり、倉庫を探して契約したり、商品コードを作って登録したり、運用マニュアルを作ったり、パッケージを作ったり、販促チラシを作ったり、発表会を開いたり、LPを作ったり、HPを作ったり更新したり、不良品対応をしたり、
妊娠中で在宅勤務での対応ではありましたが、立ち上げに必要なありとあらゆることをやりました。
忙しかったけど、全体的に楽しかったです。
在宅だったのでよく夫と一緒に仕事をしていましたが、「楽しそうだね」とよく言われていました。
どうすればプロジェクトの納期が間に合うか、どんなオペレーションにすれば会社がうまく回るか
などなど
私はできるとわかっている仕事をこなすよりも、「どうすればできるのか?」を考える仕事の方が好きです。しんどいけども。
「付加価値の高い仕事をやりたい」と宣言してすぐに新しい学びの多い仕事ができたことはよかったなと思います。
そんな感じで仕事も楽しく、モチベーション高く産休に入ることができました。
さて、時系列が前後しますが、妊娠について。
私が紹介した先輩が入社してくれてから2ヶ月ほどで、また妊娠することができました。
今回はもう妊娠できなかったらそれはそれでいいやと思っていたので、不妊外来に行くこともなく、自然に任せました。
死産して、流産してからの妊娠。
三度目の正直です。
ドキドキでした。
うまくいってもいかなくても、これで妊娠は最後にするつもりでした。
だめだったら家族3人での人生を歩むと決めていました。
結果は、
妊娠超初期の大量出血からの、切迫流産、切迫早産、大学病院への搬送、出産まで入院(コロナ禍で面会もできず)
という、まあまあ壮絶な感じでしたが、
※詳細はこちら↓
結果的に早産にはなりましたが、なんとか無事に2人目を産むことができました。
会社には初期の大量出血の時期に3週間の休業を取らせてもらったり、
産休に入る3ヶ月前に切迫で休業に入ることになったりと、本当にご迷惑をおかけしました。
嫌味のひとつでも言われるかと思いきや、皆さん「大丈夫?お大事にね」という雰囲気だったので救われました。
皆さんいい人だというのがここまで辞めずに続けてこられたのかもしれません。
紹介で入社してくれた先輩が入って2ヶ月経ってからの妊娠だったので、必要なことはあらかた引継ぎが終わっており、
私が在宅勤務になっても会社が回っている状況だったのもホッとしました。本当に感謝です。
育休中も、きっと私がいないことで先輩の負担が大きく増えてしまっているだろうに、
「すみません」と言うたびに「謝らないで~!感謝したいのは私のほう!」といつも言ってくれて。
本当に人として素晴らしい人だなあと尊敬してしまうのです…
ああ、こんな人になりたいよー。泣
ここから先は後日談です。
結果として、育休から復帰した後、1年と少し働いて退職し、会社員を辞めてフリーランスになる道を選びました。
このブログでは、時短でも結果を出せば昇給していけるよっていう例を書いて、おこがましくも世のワーママに少しでも希望を与えられればと思っていたんです。
体力もなければメンタルも弱い私だけど、このブログが少しでも日々大変なワーママさんの気分転換になったり、前を向くきっかけになればいいなって思っていたんです。
でも、復職してまだ私はマミートラックの中にいることを痛感する出来事がありました。
(もともとはこのブログにその詳細を書いていたのですが、いろいろあって消しました。)
すごく悲しいけど、それが現実なのかな、と思います。
でも、いろいろな葛藤を通じて人生の底は脱出できたと思っています。
けど、まだまだここから這い上がっていくしかないなと感じています。
最後にまとめとして、育休から復職した時点の私が思っていたことをまとめておきます!
もともとは、今の会社で頑張って年収上げていこう!の方向性だったのですが、環境を変える道を選ぶことにしました。
長くても、下の子が小学校に入るまで(6年後)、できれば上の子が小3になるくらいまで(2年後)くらいまでに、前向きな条件で職を変えたい
と考えるようになりました。
思っていることをバーッと書くと、
・自分、家族、仕事のバランスをうまく取って生活していきたい。どれもちょうどよい状態が理想
・週3~4は家で(あるいは近くのコワーキングスペースとか)、週1~2くらい出社くらいの感じがバランスよさそう
・小さい頃の私のような思いをさせない程度には子どもと過ごす時間を取りたい(子どもが将来グレても私が働いていたせいだと思わないレベルが基準)
・子どもの教育環境には投資してあげられるくらい稼ぎたい
・新しいことを学びながら、自分自身が成長していける環境で、仕事を面白がって働きたい
・言葉を使った仕事をしてみたい。せっかく英語とスペイン語が使えるから翻訳関係でなにか仕事できないか?
・趣味でもある雑貨、ジュエリーを仕事にしたい。何ができるだろうか。
・大企業よりも小さな企業で裁量を持って自由に働く方がイキイキ働けると思う
・プロジェクトマネジメントや仕組みを作ること、組織のグレーゾーンを埋める仕事が得意なので、個人で働くよりは組織で働く方が向いている気がする
・ただの業務委託じゃなくて、ある程度コミットする立場で働く方がやる気が出ると思う
・こんなキャパが狭い私でも、時短でも頼れる人いなくても、大企業時代の収入超えられたよって言いたい(これはやっぱまだ諦められてない)
これらを総合すると、将来的には自分の働ける時間のうち半分強は組織に属して、残りは個人でなにか得意なことを仕事にしていけたらいいな、と思っている今日この頃です。
ものすごーく漠っとしていて、恥ずかしいのですが。ワガママなこともわかっているけど。
でも書く。ここで宣言する。
運は自分でつかむのだ。
最近は、誰かに評価されないと昇給しない会社員という働き方ってどうなんだろうなあ、という思いもあって。
どうせ評価されるなら、市場に直接評価されたいなと思うようになってきました。
会社に貢献して会社から報酬をもらうだけじゃなく、直接世の中のだれかの役に立つことで収入を得たい。
その方法が何なのかはまだ見つかっていないし、
社会に出て13年経ってもまだ武器になる得意が見つかっていない自分が虚しいけど、
凡人だから仕方ないなと受け入れて、引き続き自分と向き合いながら、一歩ずつ前進していければと思います。
これから数年かけて、もがいて、試行錯誤していければいいなと思います。
ものすごく長い文章になりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました。
生い立ちから書いたりして、自分の未熟な部分をあらわにするようで恥ずかしかったのですが、
ブログ読んでますとお声かけいただいたりして、とても嬉しかったです。
すごく励みになりました。ありがとうございました。
私自身、こうやって過去を振り返ったことで気づきもありました。
話の流れで割愛しましたが、Hちゃんのほかにも気づきをくれる一言をもらった人が何人かいたのでエピローグみたいな感じで書いていきたいと思います。
★エピローグはこちらから↓
人生の底シリーズのエピローグ【もがいている最中にいただいた言葉たち】
それと、ここに至るまでに読んだ本がまだまだたくさんあるので、本の紹介をまとめていこうと思っています。(特に「幸せ」関連の本をめっちゃ読んだ)
よかったらまた遊びにきてください。
★追記:このとき読んで影響を受けた本の紹介はこちら↓
マイナス思考から抜け出すきっかけをくれた本『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』
★その後、会社員をやめてフリーランスになりました。
アラフォー時短ワーママがフリーランスになるまでの道のりを書いていく①【決意編】
アラフォー時短ワーママがフリーランスになるまでの道のりを書いていく②【退職編】
アラフォー時短ワーママがフリーランスになるまでの道のりを書いていく④【結果編】
★新しいサイトを作りました。ジュエリーのコーディネート提案をテーマに、ワーママが自分らしく働くための思考のきっかけを提案したいと思ってます。↓外部サイトに飛びます。
とあるワーママがジュエリーと出会って救われるまでの話。| ジュエリーコーディネートガイド
今日も一日お疲れ様でした!
★そのほかの失敗談シリーズはこちら↓
★このシリーズを最初から読む方はこちら↓
①いい大学を出ていい会社に入れば幸せになれると思ってたけど全然そんなことなかった件
⑦コネを頼って転職できるかなと期待したけどそんな甘くなかった話
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⑪ある女の子と出会って救われたけど2人目が出来ずに心折れてもう辞めようって思ったときの話
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