こんにちは。
ジュエリー好きアラフォー女のらっこです。
久々にジュエリー関係のブログです!
ここ数ヶ月の私、なんだか「アンティークジュエリー」にものすごく興味が湧いてきていまして…
先日、アンティーク・ジュエリーを扱うチロル・ヴィンテージさんの販売会にお邪魔して、アンティークのブローチをゲットしてきました。
このブローチ、この秋に会社員を辞めてフリーランスになる自分への「15年の会社員人生お疲れさま!」のプレゼントでもあります。
(予算オーバーだったので、退職祝いということにして購入した、というだけの話。笑)
購入したブローチはですね…
ばばん!こちら!
めちゃめちゃ可愛くないですか?
一目惚れでした。
1ヶ月分のお小遣いを投入しましたが、悔いはありません!
(どんなところに魅力を感じたのかは後で詳しく書きます。)
この記事では、
・最近なぜアンティークジュエリーに魅力を感じているのか
・歴史というものについて思うこと
・なぜチロル・ヴィンテージさんに心惹かれたのか
・チロルさんの実際に販売会に行って、アンティークジュエリー実物を見ての感想
などなどを、徒然なるままに書いてみました。
目次をタップすると飛べますので、ご興味あるところをお読みいただけたらと思います!
なぜアンティークジュエリーに魅力を感じるのか
そうなんです。
なぜ今、このタイミングで、アンティークジュエリーなのか?っていう謎。
これまで36年超の人生を通して新品史上主義だった私(なんやそれ)が、
いきなりアンティークジュエリーに目覚めたという現象が、自分でもすごく興味深くて。
この流れを言語化してみたいと思います。
興味ない方は飛ばしてくださいね!
新品史上主義(←これ今つくった造語)について簡単に説明すると、なんとなく「新品がいいな」って思ってしまうタイプってことです。
それがなぜなのかと考えてみたところ、私は両親の第一子で、親戚のなかで初孫でもあったので、お下がりを使った経験がほぼないことが関係している気がする。
そもそも中古品に慣れてなくて、特にどこの誰が使っていたかもわからないものには強い抵抗があります。
(長男の夫も同じ感じ。第一子にありがちなのかな?)
友人に子ども服のお下がりをもらうとかは嬉しいし、ありがたくいただくのですが、お金を出して中古品を買うことはほぼない感じ。
これ別に私がお金持ちなわけではなくて(我が家は一般ピーポー中の一般ピーポーです)
ブランドのお洋服を中古で買うなら、同じ金額で西松屋の新品を買いたいみたいな感覚です。
メルカリも売る側専門。中古品を買うのは、中古品じゃないと手に入らないものが基本。絶版した本とか。
アンティークジュエリーって、言ってしまえば赤の他人が身体に身に着けてきたジュエリーの中古品なわけで、これまでの自分だったら絶対に手を出さなかったです。(今でも自分で自分に驚いてる)
なぜ突然、アンティークジュエリーが気になりだしたのか?
この現象の一番最初のはじまりは、おそらくコテンラジオです。
コテンラジオ、今年のはじめに聞き始めてから、今年の夏頃まで暇さえあれば聞いていました。数百時間を投じたと思う。
(今はもう全部聞き終わったのでペースは落としてるけど、いまだに何回も聞き直してる)
でね、最近はコテンラジオをきっかけに世界の歴史を本格的に学び直しています。
そしたら「歴史あるものへの興味」が猛烈に強くなってきたんです。
あと、もともとジュエリーに興味が湧いた数年前から、自分でジュエリーの歴史について学んだり、ジュエリーを制作してみたりしてはいました。
さらに現職でブランディングに関わっているので、ブランドの存在意義ってなんなんだろうとか、歴史が長いことってどんな意味があるんだろうと、けっこう考え続けてきたんですよね。
そんな数年間を過ごす中で、私自身が少しずつ変わっていったのと、ここにきて急に歴史に興味が湧いたことの相乗効果(?)で、アンティークジュエリーへの興味が爆上がりした感じ。
「長い歴史を経て発展した技術をすごいと感じる気持ち」はもともとあったんですけどね。「技術的に古いもの」にはあまり興味がなかったんです。
けど歴史を学ぶことで、昔の時代を生きていた人へのリスペクトが爆上がりしてきた感覚があります。
わかりにくいと思うので、ジュエリーで具体例を出してみますと、、
例えば、ダイヤモンドって、地上でいちばん硬い鉱物です。
だからダイヤモンドは、ダイヤモンドでしか削れません(ダイヤモンドの粉末を使って削ります)
昔の人にとってはダイヤモンドを削るのってすごく大変で、昔は今みたいな精巧なカットはできていなかったわけです。
現代のいわゆる婚約指輪とかでイメージする形状のダイヤモンドのカットは「ブリリアントカット」といいますが、
そのカットが生まれる前には、輝きの面では少し劣る「ローズカット」というカットがありました。
(本当は他にもいろいろカットはあるけど、ここでは割愛します)
まだブリリアントカットができなかった時代には、どうすればダイヤモンドを美しく見せることができるかって、めちゃくちゃ努力した人がいたわけで。
そのさらに前のローズカットを生み出した人も、どうすればダイヤモンドを研磨できるかって、めちゃめちゃ試行錯誤したと思うんですよね。
今の自分はブリリアントカットもローズカットも選べるし、これまでの自分だったらキラキラしたのがいいってブリリアントカットを選んでいたけど、
ジュエリーの歴史を知って、昔の時代に技術革新に力を注いできた名もなき人々に思いを馳せてみると、
カットの見た目以外にも興味が湧いてきて、より古いローズカットというものの魅力が相対的に上がってきたのです。
歴史を学び、知らないことを知れば知るほど、自分の無知さ加減に愕然としてしまうんですけど、
情報をインプットすればするほど、世界に対しての解像度が上がって、想像力が増す感覚があります。
毎日をただ生きているだけなのに、やたらいろいろなことに感動する感じになってきたのです。
ジュエリーに限らず、現代の自分が手にしているものって、過去のいろんな人の努力の上に成り立っているんだなってしみじみ思って。
自分が今これだけ心を惹かれているジュエリーに、100年前にも同じように心惹かれていた人がいたんだろうなと思うと胸が高まるし、
100年の時を経たものが今も使えるってジュエリーだからこそだと思うし、100年経っても色褪せないデザイン的な美しさがあるってすごいなあ、って思います。
多くの人にとっては「いや、そんなこと当たり前じゃん」て感じだろうとは思うんですけど。
私は人生のこのアラフォーというタイミングで、歴史を知ることにすごく面白さを感じていて、学び直しをきっかけに歴史あるものに感動をおぼえているのです。
センター試験のために、いかに暗記するかに集中していた時代には、こんなに歴史を面白がる未来がくるとは思いませんでした。不思議です。
前置きがめちゃくちゃ長くなったのですが、ここからは今回私がゲットしたチロル・ヴィンテージさんのことを書いていきます。
なぜチロル・ヴィンテージに心惹かれたのか
チロル・ヴィンテージさん(以下チロルさんと勝手に略します)を知ったのは、ネットで「ブローチ アンティーク」で検索していたときだった気がします。
実は私、数年前からブローチを少しずつ集めていまして。
いまだに全然つけこなせないんですけど、コレクションだけは増えています。
最初に買ったのは3年前。金沢のGold-knotさんのシルバーのブローチ。
で、その次は去年、Creemaで一目ぼれしたハートの刺繍ブローチ。
(これはクマモリさんっていう刺繍作家さんのものなんだけど、今はもう作るのをやめてしまわれて。泣 大切にしなければと思っているものであります・・)
Creemaはこちら↓
日本最大級のハンドメイドマーケット。作り手のこだわりが詰まった作品に出会える。Creema
で、その次はアニエス・ベーのブローチ。
アニエスベーで定番のお洋服の形のブローチ。今年の夏、セールのときに「可愛い!」と思って2個買いしたもの。
で、これらのブローチ、まだつけこなせていません!(おい)
現実的に1歳の娘がいると、つけられるときがほぼなくて。
あと2年もすればつけられると思うので、そのときを目標に少しずつ集めています。
理想では45歳くらいで「ブローチをつけこなしている自分」になっていたいです。
自分の中で勝手にブローチをつけこなせるのが大人の女性っていうイメージがあって。
数年先の理想の自分のために、今から集めている感覚です。
安かろう悪かろうなものではなく、作家さんものとか一点ものの、心から美しいと思える、長く使えるブローチがほしいなと思っています。
で、少し前からアンティークのブローチが欲しいなあと探していて、ふと出会ったのがチロル・ヴィンテージさんでした。
チロル・ヴィンテージさんは2013年にオープンした、アンティークジュエリーやヴィンテージジュエリーを扱うECショップさんです。
双子の姉妹でやられている会社で、お姉さんの釘井邦恵さんが英国に住んで現地でバイイングをして、妹さんの太田良恵さんが日本でECショップを運営されているそうです。
ちなみに「ヴィンテージ」は50年以上100年未満が経過しているもの、「アンティーク」は100年以上経過しているもの、という定義だそうです!
公式サイトを一目見て「美しい…」と息をのみ、一心不乱モードでいろいろと見てしまいました。
アンティークやヴィンテージのジュエリーでありながらも、現代のファッションにも合わせやすそうな商品セレクトに、たちまち魅了されてしまいました。
チロルさんが2021年に出された本『CHIROL VINTAGE』によれば、おふたりはこんな想いでお店を運営されているそう。(どちらもP.7 「はじめに」から引用させてもらってます)
わたしたちが伝えたいのは、宝飾品ではなく装飾品としてのジュエリー。
目で愛でるだけではなく、実際に身につけることで、アンティークジュエリーへの愛は、より深いものになると思っています。
『CHIROL VINTAGE』が選ぶジュエリーは、決してパッと目を引くようなフォトジェニックで、輝きあふれるものばかりではないかもしれません。
しかし高価な宝石ではなくても、当時の作り手の想い、時代背景が反映された美しく個性的なピースが数多くあります。
私が最初にチロルさんのECを見たときに、「これなら普段のカジュアルなコーデにも合わせやすそう!」と感じたのは、まさにおふたりの狙い通りだったっていうことですね。
ちなみにショップ内を眺めていたら「この雰囲気、どこかで見たことあるかも?」と思って。
読み進めていたら、私の大好きなTV『世界はほしいモノにあふれてる』に出ていたお店だ!!ということに気づく。
TVで見て「へー、素敵!」と思っただけで、実際のショップまで見てなかった。そして日本で買えることも知らなかった。くうう!悔しい!!
ECを見ても全部売り切れで、販売してもすぐ売り切れてしまうし、値段すらわからない。
5千円なのか、1万円なのか、10万円なのか… せめて価格帯だけでも知りたい。。
そんなときに、チロル・ヴィンテージさんのInstagramの告知で渋谷で販売会をやるというのを知り、
これは!!行くしかない!!
ということで、夫に子ども2人を任せ、いざ!!ということで行ってきました。
チロルさん販売会で、アンティークジュエリー実物を見ての感想
ここからはチロル・ヴィンテージさんの販売会の感想、アンティーク・ジュエリーについて、感じたことをまとめてみます!
今回の販売会をやっていた場所は渋谷のBunkamura1階。
NADiff modernさんというお店の中でのPOP UPという形でした。
期間は3日間、10時〜19時まで。
私は2日目の朝イチ、10時に行きました。
お客さんは5〜6人くらい。リピーターさんばかりな印象。1人だけ男性もいました。
お店を運営されていて販売会にも立たれている太田さんは、常に常連ぽいお客さんとお話されていて、人見知りな私は話しかけられず。。泣
でも漏れ聞こえてきた内容によれば、初日は本当に人がすごかったみたいで、全然ゆっくり見られる感じではなかったらしい。
「2日目以降に出すアイテムもある」とおっしゃってたので、人混みが苦手すぎる私はこれからも2日目以降に行こうと思いました。笑
ディスプレイは平置き(テーブルの上に置いてある感じ)と、ガラス張りショーケースの2種類。
ジュエリーの価格帯で陳列場所が分かれていて、見た感じだと2万円以下は平置き、2万以上をショーケースの中に置いてる感じかな。
いちばん安いものだと5,800円くらいがあった気がします。多かったのは9,800円くらい。
ただ「これは素敵だな〜」と思うものは、だいたい13,000円オーバーだったかな、という感じ。
今回はブローチ狙いで行ったので、ピアスやリングはあまり見ませんでしたが、存在感のあるピアスがたくさんありました。
で、今回お迎えしたのは、こちらのブローチ。
紫色のガラスに、パールをあしらった小さめのもの。
1910年代のものだそうです。
美しさに一目惚れしました!
ガラスも綺麗です。
ところどころキズがあるけど、味が出てる感じがする。
アンティークだけあって、ピンの部分は使い込まれた感があります。
最終的な決め手は、サイズ感と上質感。
2回りほど大きいカジュアルめなブローチとの2択で悩んだのですが、
さりげなく使いやすいサイズ感で、45歳になっても身につけられる上質感があるのはどちらか?」の基準で選んだら、こちらになりました。
これからフリーランスになるから支出は抑えようと思った矢先のことだったし、
通常時でも予算オーバーな価格感(28,000円でした)だったので、30分ほど悩みましたが…
これは世界にひとつ!!運命の出会い!!
100%もう会えないんだから、買わなかったら絶対に後悔する!!
稼げ、私!!
と思って、心を決めました。笑
買ってすぐに少し涼しくなったので、早速ロングカーディガンにつけています。
まだブローチ初心者なので、つける位置も手探りですが、とても可愛い。満足。
ブローチコーデを勉強しつつ、このブローチが馴染むような素敵な大人の女性になっていきたいなと思います。
購入したあとに気づいたんだけど、このブローチ、チロルさんのインスタにも載ってた!うれしい…
ちなみに上で書いたチロルさんのアンティークジュエリーの本、これがまためちゃくちゃ可愛いです。
最初は値段にひるんで見送ったんだけど、ブローチを買った日に中身をパラパラ見て、やっぱり欲しい!と思って買った。笑
美しいジュエリーばかりで、目の保養になります。癒されたい日に読みます。
時代ごとのジュエリーの特徴とか、アンティークジュエリーによく使われるモチーフの意味を詳しく説明してくれていて、勉強になります。
こちらね。
ちなみにチロルさん、来年の3月頃まで、今回の販売会を行ったNADiff modernさんの店内で委託販売をされることになったそうです!
日本で唯一、常設店のように見られる場所なので、東京に来られることがある方はぜひ足を運んでみてください~
Bunkamuraは何かしら魅力的な展示会もやっているし、合わせて展示を見るのもいいですよね。
ちょうど今やっているイッタラ展に行きたかったけど、時間がなかったのでまたの機会にしたいと思います!
以上、ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
アンティークジュエリーやチロル・ヴィンテージさんが気になられている方の参考になればうれしいです。
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