こんにちは。らっこです。
いま読んでいる本の刺さった箇所メモ記事です。
大ベストセラーになった『嫌われる勇気』の続編、『幸せになる勇気』です。どちらもアドラー心理学を扱った本。
アドラー心理学はご存じですか?
心理学や自己啓発書や、コーチング系に興味があると聞いたことがあるかもしれません。
アドラーは心理学の三大巨匠の一人。欧米ではフロイト、ユングと並んだ存在で、自己啓発書の源流ともなっているとされています。
10年前の日本では無名に近い存在だったらしいですが、『嫌われる勇気』などの影響で、ここ10年で一気に知名度が上がったのではないでしょうか。
この本は「哲学者」と「青年」が対話する形式で、アドラーの思想を説明するスタイルになっているのが特徴。
この「青年」が終始ブチ切れていて面白いです。
終始「ええい、詭弁だ!」みたいなノリ。笑 そこまでキレる!?みたいな感じ。
著者は日本でのアドラー心理学の第一人者・岸見一郎さんと、ライターの古賀史健さんのおふたり。
いま読んでいる第二部『幸せになる勇気』は、『嫌われる勇気』で哲人からアドラー心理学についてを聞き、感銘を受けて帰った青年の3年後の話。
簡単にいうと「アドラー心理学、全然役に立たないじゃないかゴルァ!」と怒りながら哲人を再訪するところから始まります。
青年は学校の先生になって子どもへの教育にアドラー心理学を実践しようとしたんだけど、うまくいかず。
アドラー心理学なんてクソや!もう捨てたい!ってなっていて。
そこに対して哲人が「アドラー心理学を実践していこうとしたときに陥りやすい罠」を解説していく感じです。
私もまだ読みながらの書いているのですべて読み終わってない段階ではありますが、思わずうなった表現を引用します。
宗教と哲学の違いを説明しているシーン(p.29)
(宗教と哲学の)最大の相違点は「物語」の有無でしょう。宗教は物語によって世界を説明する。いうなれば神は、世界を説明する大きな物語の主人公です。それに対して哲学は、物語を退ける。主人公のいない、終章の概念によって世界を説明しようとする。
※()カッコはらっこによる補足です
歩みを止めて竿の途中で飛び降りることを、わたしは「宗教」と呼びます。哲学とは、永遠に歩き続けることなのです。そこに神がいるかどうかは、関係ありません。
哲学は学問というより、生きる「態度」なのです。おそらく宗教は神の名のもとに「すべて」を語るでしょう。全知全能の神と、その神から託された教えを語るでしょう。これは哲学と、本質的に相容れない考え方です。
そしてもしも「自分はすべてを知っている」と称する者、知ることや考えることをの歩みをやめてしまった者がいるとしたら、その人は神の実在や不在、また信仰の有無にかからわず、「宗教」に足を踏み入れている。わたしはそう考えます。
ここはまだ冒頭部分なんですけど、なんかね、なるほど…と頷いてしまいました。
人生って、なんかめっちゃしんどいときないですか?
私がいまハードモードだからなのかもしれないけど…
考えても考えてもうまくいかなかったり、見つかった!と思った答えがぜんぜん違ってたり。
5年前の悩みは乗り越えた感覚があるけど、いまはまた別のことに悩んでいて、悩みが尽きることがないという感覚が強いです。
え、人生、ずっとこれなの?って思ってる。
なにかのヒントを見つけたくて、いろんな本を読んでは心に響いた部分を書き留めたり、こうしてブログに書いて残したりしているんだけど。
なんか、果てしないなって思うわけです。
ときどき無力感に襲われたり、「これでいいんだ!」って確信を持てる瞬間なんて来ないんじゃないかって思ったり。
なんか雲をつかむような感覚があるというか…
でもこの表現を読んだときに、ああ、生きるって考え続けるってことなんだなって諦めがついたというか。受け入れられた気がする。
考えることをやめると「宗教」になるっていう考え方が、考え続けるのが辛いと感じているいまの私にすごく刺さりました。
そうだよねー。考えるのをやめて「神様の教えだから」で片づけることができたら、楽かもしれないよね。
あ、でも私は精神的に辛くなった人が宗教にのめり込んでいくことを否定はしないし、私もいつでもそうなると思って生きてる。
でもいまは、苦しくても考え続ける方を選びたいなって思ってる。
考え続ける態度を「哲学」と呼ぶのなら、私は哲学的でありたいなって思う。
以上、この本を読んでそんなことを思ったのでした。
まだ30ページくらいなので、これから読んで加筆するかもですが。
面白いのでよかったら読んでみてくださいな。私がいま読んでいるのはこちらの本。
第一部の『嫌われる勇気』は、ビジネス書で300万部を達成して、10年連続で年間ベストセラーランキングトップ10入りを果たしたりと、すごい記録を続々塗り替えている本。
『幸せになる勇気』とセットで読んでみるのがよいと思います~
この青い表紙、よく書店で見るよね。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!