こんにちは。らっこです。
本を作ることにしたので、作るまでの一部始終を公開していきます。
前回の記事はこちら
らっこ本を作るまでの一連の記事はこちら
前回の記事を書いてから、2週間が経ちました。
最初のステップとして目的とターゲットを明確にする必要があるなと感じてから、いろいろ調べて考えていました。
正確に言うと「私に何が書けるだろう」を考えては、「なんもないかも」と思って凹む日々を過ごしていました。
なかでも参考になったのは、ライター佐藤友美さんのこの本です。
佐藤友美(通称:さとゆみ)さんはライターを目指す人の中ではとても有名な方でしょう。
過去の書籍『書く仕事がしたい』を数年前に読んで、とても参考になりました。
さとゆみさんは私の中で「気になるけど、あまり書かれていないこと」をズバズバ書く方というイメージ。
『書く仕事がしたい』では、ライターの年収についても赤裸々に書いてあって参考になりました。
そしてなにより売り込み力、生存戦略がすごい。そこまで考えて準備するのか!と目からウロコが落ちまくりました。
本を作ることについては、私は現時点では自費出版しようと思っているので、いわゆる商業出版(出版社に企画を売り込んで本を作るスタイル)ではありません。
言ってしまえば「趣味で書きたいこと書いて出す」も可能なんです。
でも、そんな自己満みたいなことしても意味ないなーとも思っていて。どうせ作るなら、人の役に立ちたいです。
過去の私のような、時短で働くことに限界を感じているけど勇気が出なくて会社を辞められない人が、最初の一歩を踏み出すときのきっかけになるようなものにしたい…とぼんやり思っていました。
でも、この『本を出したい』を読み進めるほど、書いてある言葉のひとつひとつがグサッと刺さって、目の前が真っ暗になる感覚に陥りました。
もともとたいしてなかった自信がさらに削られていって、ぺらっぺらになって、いまにも飛ばされそうな感覚になりました。
私は別になにも成し遂げていないし、数字で語れるようなこともない。
言ってしまえば、ただ会社を辞めただけだよなーと思ったり。
3年前の私にとっては、正社員を辞めることは清水の舞台から飛び降りるような出来事だったけど。その後、何かすごいことをやったわけでもない。
本を読めば読むほど、自分にはなにもない気がして凹みました。
私なんぞが本を書いても、なんの意味もないのでは、と思えてきて、ものすごく悲しくなりました。正直、何度か泣きました。
そんな2週間を過ごしていました。
自信のようなものはとっくの昔に削れきって、もうこれ以上ペラペラになれません!という感じなのですが、それでも、本を出すことを諦められないんです。
自分になにもないとわかっていても、その「なにもなさ」を直視することが辛くても、ちゃんと向き合わないといけないと思う自分がいます。
なんで諦められないんでしょう?
まず、あれだけ苦しんだのに、なにもないわけはないだろうと思いたい気持ちがあります。
あとはこの辛さに向き合って乗り越えていかないと、次のステージが見えない気がする、という感覚も大きいです。
一番大きいのは、なにも持たない人だからこそ、どう知恵をしぼったのかを言葉にすることで役に立てるかも?と思いたいから、かもしれません。
世の中にはたくさんの偉人がいて、たくさんの本があって。
すごいなあって思うけど、すごすぎて、自分には無理だなって思ってしまうんです。
「ここまでやれば人生ってこうなるんだな~」はわかるけど、どこか別の世界の話というか。
そこまではやれない、無理だなって思ってしまうんです。すごい人との間に線を引いてしまう。
でも、私は凡人だけど、よりよい環境を求めて、幸せを求めて生きていきたいんです。
偉人にはなれなくても、凡人なりのささやかな、いまよりよくなるやり方があるはずなんです。
それを見つけたい。言葉にしたい。そして悩んでいた過去の私に教えてあげたい。
これを見たら、あんなに苦しまなくてよかったんだ!って思える参考書みたいなものを作りたい。
そういうものを形に残すことが、いまの私にできる唯一の社会貢献なのではないかとすら思うんです。
それがどんな内容なのかを自分なりに追求するまでは、諦めちゃいけないと思いました。ここで目をそらすと後悔する気がします。
ということで…『本を出したい 』は、読むのがものすごく辛い本だったのですが、同時にめちゃくちゃ学びの多い本でした。
本を出すことを諦められない気持ちを再確認できたのもよかったなと思います。
いくつか心に残る言葉があったので、今後の検討を進めていくときの参考として、引用させてもらいます。
自分の人生をもとにして本を出すということは、「自分が持つコンテンツが、どう読者の価値になるか」を模索する行為です。
これはそのまま「自分がどのように生き、どのように役立ってきたか」を深く見つめ直す作業ともいえます。(はじめに、p.9)
「著者に一番必要な力は何か?」と聞かれたら、「その人にしか言えない、強い言葉を持っていること」と答えます。(略)
書籍の中に、どれくらい「アンダーライン(傍線)を引きたくなるような言葉をちりばめることができるか。
読者が「覚えておきたいと思う言葉」を、いくつ放つことができるか。(CHAPTER2 本を出せる人、出せない人、p.59~60)
書籍の企画を考えるときに外せないチェック項目があります。それは「再現性」です。(略)
もちろん、本を読んだだけで、著者が何十年もかけて習得した技術が、すぐできるようになるわけではないでしょう。
でも、少なくとも「やり方はわかった。これを続ければ、変化があらわれるはず」と思えるところまでは、読者をつれていかなくていけません。(CHAPTER3 本を出すには企画が10割、p.131)
2週間もクヨクヨとまわり道をしてしまったけど、本を読み返しながら、私らしい企画を立てていこうと思います。
次に続きます。
今回、読んだ本はこちら。
実績がないのに本を出したい人が読むと心がズタズタになる可能性もありますが、めちゃくちゃ学びになりました。作り始める前に読めてよかったです。