人生の底シリーズのエピローグ【もがいている最中にいただいた言葉たち】

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記事の中にPRを含む場合がありますが、らっこが自分で買ったもの、良いと思ったものを紹介しています。

こんにちは。時短ワーママのらっこです。

らっこ
らっこ

前回で最後だった人生の底シリーズのエピローグです。

今の会社でもがいている最中にいただいた言葉を時系列でまとめてみました。

あのときにこれを言ってもらったのが、思考のきっかけになったな」という言葉をチョイスしてみました。

またまた書いているうちに1万字を超えてしまいましたので、お時間あるときにお読みいただけたらと思います。

★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ↓

①いい大学を出ていい会社に入れば幸せになれると思ってたけど全然そんなことなかった件

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私が今の会社(零細ベンチャー)に入ってから3年ほどが経ちます。

昨年の秋に切迫早産のため休業に入ったので、実質働いていた期間は2年と数か月です。

ただ2年と数か月とはとても思えないほど濃密な時間だったと感じています。

この期間に何人かの人に出会いました。

会社にアルバイトに来てくれた人が数人、業務委託で仕事を依頼した方も数人。

何人も会社に来てくれたなかで、いまだに働いてくれているのはアルバイトさんひとりだけです。

(今回は触れませんがこの方がとてもいい人で、今も心の支え的存在なのです…)

救いの言葉をくれたHちゃんをはじめとして色々な人がいましたが、私にとってはどの方との出会いも思い出深く、少なからず学びもありました。

転職を機に待遇が悪化して、目の前の仕事に忙殺されて、「あー、転職間違ったな」って後悔していた当時の私にとっては、

社外の人との会話は貴重な外界との接点だったし、そのおかげで心が救われていたんですよね。

私以外の全員が昼夜問わず土日も仕事をしている中で、ひとり時短で働く肩身の狭さとか、

私ひとりが価値観が違うと感じてしまったときに「自分の感覚がおかしいのか?」って悩んだときにも、

社外の人達との会話があったからこそ「私は自分の価値観を大切にしていい」と思えました。(もちろん夫の存在も大きいです)

時系列で書いていきますね。

「自分が大切にしたいことを大切にして」と言ってくれたEさん

まずは私が入社したときに働いていたアルバイトの方です。Eさんとします。

Eさんは私が入ることで辞める流れになってしまった方で、私が入社した当時の関係性はあまりよくありませんでした(そりゃそうですよね)

入社してしばらく経って再度アルバイトをお願いして、Eさんはまた働いてくれるようになり、そのときに色々な話をしました。

その頃すでに多すぎる仕事の量や連日の残業で疲弊していた私。

会社からは「フルタイムにできないの?」と聞かれたりしている時期でした。

そのたびに「無理ですね」って言っていたけど、精神的にはフルタイムを提案されることすらしんどくなっていました

そんな時期にEさんが言ってくれた言葉が心に響きました。こんな感じの内容です。

「らっこさんは私と大切にしたいことが似ていると思う。

子どもとの時間を大切にしたいからこそ、今の働き方(時短)にこだわっているのよね。

会社になんと言われようとも、自分が大切にしたい軸はぶれさせちゃダメ。

年収を上げたいのなら、時給を上げる努力をしましょう」

らっこ
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私、この時給を上げる努力という言葉が響きました。

確かに会社の他の人達は365日働いても苦にならないタイプだけど、私はオンオフの時間が大事で子どもとの時間も大切にしたい。

価値観が違うから働き方も違うはずなのに、会社の人と違う働き方をする勇気が持てなくて、私は苦しんでいました。

そもそも年収を増やすにはフルタイムにすることが大前提だろうと思い込んでいた私は、

「この会社で今の時短の状況でも精一杯なのに、フルタイムになったらどうなるんだろう?

オフの時間が取れなくなって精神的に死亡するんじゃないかな」

とずっと恐れていました。

でもこのときにEさんから時給を上げる努力という言葉を聞いて、なるほどなと。

「時短のままで年収を上げていくためにはどうすればよいのかを考えていけばいいのか」と思えました。

とはいえ、ここから「時短でも稼げるようになりたいです」と口に出して言えるようになるまでは、まだ1年かかるのですが、、、

このときにEさんに「周りに流されないで、自分が大切なことを大切にして」と言ってもらったことは、私にとって大きな救いになりました。

Eさんはその後、別のお仕事に移られました。それっきりもう連絡を取ることはありませんが、大事な気づきをくれたひとりで、今でも感謝しています。

Eさんの次に出会ったのはHちゃんです。

「言葉がうまいですね」と言ってくれたHちゃん

人生の底シリーズの本編の中で書かせてもらった通り

Hちゃんから「らっこさんは言葉がうまいですね」と褒めてもらったことが、前を向くきっかけになりました。

実はこの言葉以外にも言われて嬉しかったことがあります。

それはこんな感じの内容でした。

「らっこさんは、人を否定しないし、相手の気持ちを「うんうん」って受け止めてくれますよね。

色々と辛い経験をされているからかもしれないけど(Hちゃんには生い立ちの話とか死産の話もしてました)

全部に「そういうこともあるよね」って優しく言ってくれる。

そういう話の聞き方ってなかなかできないと思います。

他にもいい職場あると思います。

キャリアカウンセラーみたいな、人を励まして導いてあげる系の仕事が向いていると思うんですけど

この言葉は驚きでした。

私が????

他人にはあまり興味のないこの私が??????

キャリアカウンセラー????????

いやいやいやいや。

考えたこともなかったよ。。。

でも褒められたことは素直に嬉しかったです。

言われてみれば、確かに私は新人を育てるってなると結構ちゃんとやるんですよ(当たり前か)

HSPだからっていうのもあるのかな?と思うんですが、

「このタイプの子にはどういう言い方をすればやる気を出してくれそうか」っていうのがなんとなくわかるし、

「このタイプを伸ばしていくにはどういう仕事の与え方をするのが一番いいのか」っていうのもわかるから、

その子の性格に合わせて教え方を変えて育てていくっていうのが、わりとストレスなくできるタイプ。

この「人に合わせて育て方を変えられる力」は転職活動をしているときに転職エージェントでもわりと評価してもらったんですが、

後輩を持てるような大きめな会社で働く機会がもし今後あれば、活かせたらいいなと思います。

あともうひとつ、Hちゃんからもらった言葉で大きなものがありました。

「らっこさんは、自己受容したほうがいいです。自己受容の本を読んでみてください」

このときの私、「自己受容???」って感じでしたが、

とりあえず言われた通りに本を何冊か買ってみて読んでみました。

私は特にこの本が役に立ちました↓

幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 (単行本)

らっこ
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★この本の詳細はこちらにまとめてます!

自己受容って、一言でいうと「自分の気持ちをそのまま受け止める」ってことです。

なにか物事が起こったときに浮かんでくる自分のを気持ちを「はっ、こんなこと考えたらダメだ、前向きに捉えなきゃ」とか

無理に自分の思考を矯正しようとするのは逆効果なんだそうです。

自分の本当の気持ちを押し込めて生きていくのには限界があって、押し込めた反動がいつか来る。

だから「自分が感じている気持ちを一度受け止めてあげましょう」っていうのが自己受容の概念なんですよね。

私のように人の顔色をうかがいがちで評価が気になるタイプは、ついつい自分の気持ちを押し殺しがちです。

でも自分の気持ちをずっと押し殺して無理していると体調も崩してしまうし、いいことはありません(ちょうどこの頃に胃の痛みが出ていました)

人生の底シリーズを書いているときには忘れてたけど、私の体調不良、胃痛だけじゃなくて不正出血もありました。検査もしたけど原因不明と言われました。

 

らっこ
らっこ

いま思うとストレスだったんだと思います。

この頃は自己受容の本をはじめとして、幸せについての本も読んで、必死に精神バランスを保っていました。

「なんとなく生きにくいな」と思う方は、この自己受容という概念を調べてみるといいかもしれません。

私にとっては大きな学びでした。

そんな感じで、Hちゃんはきっと人のいいところを見つける才能があったんでしょうね。

らっこ
らっこ

Hちゃんには本当に感謝しています。泣

その次に会ったのが、アルバイトで働いてもらった男性Nさんです。

私に共感してくれたNさん

Nさんは独立しようと準備をしている時期だったのですが、知り合いの紹介で手伝ってもらうことになった人で、私と「ストレスを感じること」が似ている人でした。

まさに人生の底を感じていた時期にこのNさんが入ってくれて、私がストレスを感じていることすべてに共感してくれたんです。

「いまの言い方はちょっと嫌だったよね」とかって共感してもらえたりもして。私はめちゃめちゃ救われました。

 

らっこ
らっこ

私の感覚を理解してくれる人が・・・いた!!!!!涙

って。

現実がなにも変わらなくても、わかってくれる人がひとりいる。

それだけで救わることって、あると思うんですよ。

この時期にNさんがいてくれたことは本当にありがたかったです。

ただ共感してもらえただけでは何も変わりません。

自分が繊細であっても、周りと大きく価値観が違っていも働き続けないといけないことは変わらないので、人の力を借りたり本を読んだりして、なんとか順応しようと努力し続けてきました。

(ちなみに繊細さについての本の感想はこちら⇒ 敏感すぎるHSPの私が、生きやすくなるために実践していること。)

少しずつ、自分はここまでならできるけど、これ以上はできないとか、自分なりの線引きをできるようになり、会社にも言えるようになっていきました。

会社に言えるようになるまでに、私の場合はすごく時間がかかってしまいました。

でも、いまになって考えると必要なもがきだったんだろうなと思います。

私自身がいきなり強くなったわけではないんですけど、

少しずつ少しずつ、自分が何にストレスを感じているのかを突き止めて、できるだけそれをつぶして、自分が働き続けられる環境を作っていった感じです。

私の性格はきっと会社の人達には「精神的にもろい」とか「繊細すぎる」と思われていると思います。

でも、この性格だからこそ私の仕事の仕方ができるのも事実なんだよな、と自分を認めることもできるようになりました。

すごく時間はかかったけど、今はようやく「私は私でいい」と思えるようになってきました。

身軽に生きることの大事さを教えてくれたTさん

最後に出会ったのが、アルバイトのTさんです。

Tさんは働き盛りな年齢の男性でしたが、奥さんが専門職で稼いでいるとのことで、

「自分はそんなに稼がなくていいんです。そもそも生きるのにお金そんなに必要ないし。アルバイトでいいんです」

とニコッと笑いながら言うタイプの人でした。

男性で稼がなくていいと思っているタイプの人に人生で出会ったことがなかったので少々びっくりしました。

TさんはHちゃん同様にものすごい量の本を読む人で、読んだ内容から日本の未来を予想したりしていて、すごく勉強になりました。

アルバイトしていない時間は基本的に図書館や本屋さんにいるらしく、「この本、面白かったよ」と教えてもらったりしていました。会話するのがすっごく面白かったです。

ただTさんは仕事に対してのスタンスはどこか冷めていて、できるだけ手を抜いて仕事をする人でした。

「会社員なんて頑張っても給料上がらないから、頑張るだけ損」というスタンスの人。

過去の会社で大変な経験をしたそうで、期待することをもうやめたとのこと。

Tさんの考え方で参考にしたほうがいいんだろうな、という点もちらほらありました。

例えば、

固定費を上げなければ、人はそんなに稼がなくても生きていけるとか、

住むところにもこだわらなければ、もっと自由に楽に生きられるみたいな。

私自身、中古だけどローンもあって、各種固定費があって、そのために身動きとりにくくなっている部分はあるんだよね。

固定費をリセットする勇気が持てれば、たぶん人生なんとかなる!という視点は忘れないようにしようと思っています。

Tさんはその後、友人の会社を手伝うと言って会社を去っていきました。

でも流産確定で精神的にしんどかった時期にTさんがいてくれて救われたのは事実で、私は感謝しています。

そのご友人の会社ではTさんが心から仕事を楽しんでやれているといいなと思っています。

らっこ
らっこ

以上が、今の会社でもがいている最中にいただいた言葉たちです。

専業主婦だったり、学生だったり、独立を目指している人だったり、そんなに稼がなくてもいいと思っている人だったりと様々な立場の人でした。

私とは違うバックグラウンドを持っているからこそ新鮮な視点をもらえた部分もあったと思うので、私は皆さんとの出会いに感謝しています。

私自身、何年もワーママとして働いているなかで無意識のうちに思い込んでいた「こうしなきゃ」があったんだと思うんですよね。

保育園があるから辞められないとか、時短の負い目とか、仕事は頑張って結果を出さなきゃとか。

でも立場が違う人から見てみたら、私のこだわりって「なんで?」って思う部分もあるんだろうなと。

そういう面からも立場が大きく違う人からの言葉は救いでもあったし、気づきにもなりました。

でもね、それと同時に感じたのは、やはり正社員とアルバイトは違うってことです。

皆さんが私に言ってくれた言葉は、アルバイトという立場だから言える部分もあるってこと。

アルバイトの人から「自分の仕事じゃないのなら、やらなかったらいいじゃないだけの話じゃないですか」っていくら言われても、

正社員の立場からすると「でも会社としてはやらなきゃいけないのに、やらないって選択肢なんてないんだよな」って思ってしまったりね。

言うのは簡単なんだけど、実践するのは難しいんだよな~ と思うことも多くありました。

でも、私が会社でなんとかやってこれたのは皆さんとの出会いのおかげだと思っています。

この場を借りて、ありがとうございました!(ブログ読んでないけどね)

人のいいところは真似して、ちょっと違うなというところはスルーする。

そんな感じでこれまでやってきたし、これからもやっていこうと思います。

というわけでまたまた長くなりましたが、エピローグ編は以上です。

個性豊かなアルバイトの方々との会話と、そのとき私が感じたことを楽しんでいただけていたら幸いです。

今の職場が過ごしづらいとか、なんか辛いとかで悩んでいる方がいたら、私の経験談がなにかひとつの参考になれば嬉しいです。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

次は読んでよかった本を紹介していきたいと思います~

今日も一日お疲れさまです!

★本文中で参照したリンクはこちら↓

自分に自信のない私が、人生ではじめて給与交渉をした話。

承認欲求を剥き出しにする人が苦手だ。

敏感すぎるHSPの私が、生きやすくなるために実践していること。

幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 (単行本)

↑この本の詳細について書いたブログ

マイナス思考から抜け出すきっかけをくれた本『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』

★このシリーズを最初から読む方はこちら↓

①いい大学を出ていい会社に入れば幸せになれると思ってたけど全然そんなことなかった件

②20代で両親を失ったときの話

③2社目で初めて「仕事って楽しい」と思えた話

④ワンオペワーママ生活がしんどすぎた時代

⑤念願の二人目を死産したときの話

⑥時短希望での転職活動を始めてみたものの難航しまくった話

⑦コネを頼って転職できるかなと期待したけどそんな甘くなかった話

⑧ひどい言われようだったけど、なんとか転職先を見つけるまでの話

⑨零細ベンチャーでの仕事に翻弄されてもがき苦しむ様子

⑩体調を崩しつつ、自分のストレスの正体と向き合った話

⑪ある女の子と出会って救われたけど2人目が出来ずに心折れてもう辞めようって思ったときの話

⑫辞めようかと思ったけど辞めずに頑張ろうと決めて、「人を雇ってください」と言った話

⑬信頼できる社員を雇ってもらい仕事に没頭し、念願の2人目を妊娠&出産した話

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