こんにちは。ワーママのらっこです。
今日のブログは「言語化する力」=「言語化力」がテーマです。
「言語化力ってなに?」と思われるでしょうか?
言語化力を簡単に説明すると、
自分の意見や主張を、相手にわかりやすく伝える能力
です。
こういう人、みなさんの周りにもいませんか?
話が長くて、結局なにを言いたいのかよくわからない人
意見を聞かれても、自分の意見を言えない人
やり方がわからないときに、どうやって調べればいいのかすらわからない人
これらのタイプの人は「言語化が苦手な人」だと私は考えています。
私は社会人14年目ですが、これまで後輩を育ててきたり、たくさんの取引先と接してきたり、現職でコンサルティングやレクチャーをしたりしていると、
この子(この人)、「言語化さえできれば、もっと楽に仕事できるのに」と感じることが多々ありました。
今もし、上に挙げたようなことで悩んでいる方がいるとしたら、言語化ができるようになるだけで仕事がすごくやりやすくなると思います。
先に挙げた例でいくと、
話が長くて、結局なにを言いたいのかよくわからない人
→こういう人は、要点をまとめる力が弱い傾向にあります。
言語化力を鍛えると、ズバッと本質だけを言えるようになります。
意見を聞かれても、自分の意見を言えない人
→こういう人は、自分の意見を明確にする訓練をした経験が少ない傾向にあります。
言語化力を鍛えると、「自分は何を考えているのか」を言葉にできるようになるので、自分の意見が言えるようになります。
やり方がわからないときに、どうやって調べればいいのかすらわからない人
→こういう人は、「自分が抱えている課題を整理して解決してきた経験」が少ない傾向にあります。
言語化力を鍛えると、「自分は何に困っていて、何を解決すべきなのか」がわかるようになるので、「とるべき対応」がわかります。
あと、困ったときにはインターネットで調べればいいとはわかっているのに、「どう調べたらいいのかがわからない」という人も多い気がします。
言語化力を鍛えると「どんなワードで検索すれば答えが見つかるのか?」がすぐわかるようになります。
私は常日頃から言語化することをとても大切にしていて、熱がこもりすぎて15,000字超の長文ブログになってしまいました。
この記事を通して伝えたいメッセージは「言語化力、めちゃくちゃ大事!鍛えましょ!」です。
ただ、言語化力は一日やそこらで身につくものではありません。何か月も何年もかけて鍛えていくスキルです。
一方で「ここまで身に着ければOK」みたいなゴールもないし、正解もないからこそ個性が発揮できるスキルだし、やればやっただけ結果が出ます。
後のほうで詳しく書いていきますが、私は「これからの時代を生き抜いていくためには、言語化する力は必要不可欠」だと思っています。
だからこそ言語化力の大切さを語りたいし、言語化力を鍛えるための工夫を伝えたいです。
こんな方に読んでいただければと思います。
- 言語化力ってなんで必要なの?と思っている方
- 言語化力を鍛えたいけど、何からやればいいかわからないという方
- 言語化力、大事だよね!他の人がどうやって鍛えてるか知りたい!という方
この記事では、こんな内容↓で書いていきます。
本当に長いので、お時間あるときにでも読んでいただけたらと思います。
なぜ言語化力について書こうと思ったのか?
まずは前置きから。
突然なんで言語化力をテーマにしたブログを書こうと思ったかというとですね、
最近(ここ1〜2年ほど)ブログやTwitterを読んでくださっている方から、
「言語化力ありますね」とか「気持ちを代弁してもらいました」と言っていただける機会が増えたからです。
実は、私自身は言語化はめちゃくちゃ大事だなと思っているのですが、得意だという認識はそこまでありませんでした。今もないです。
でも、人様からそう言っていただけるということは、もしかしたら私は世の平均よりも言語化が得意なのかもしれません。
だとするならば、私がこれまで言語化力を高めるためにやってきたことをブログにして公開してみよう!
あわよくば、どなたかの参考になってほしい!と思って、筆をとりました。
振り返ると、言語化力って大事だなと思い始めたのは10年ほど前です。そこからなんとなく独学で言語化力を鍛えるための訓練をしてきました。
その結果、さまざまな人から言語化力についてお声をいただけることが続いたので、「これまでの蓄積のおかげなのかな・・?」と思っています。
ではここからは実際に、私が「言語化力」について考えていることや、「言語化力」を鍛えるために工夫していることをまとめていきたいと思います。
【注意】
私は文章だけで食べている人間ではないし、模範的な綺麗な文章を書けているとも思っていません。
でも私の文章を読んでくださった人の人生に対して少しでも何かプラスの影響を与えたいという強い思って書いていて、言葉に込めている熱量には自信があります。
もし私の言葉があなたの心の琴線に触れているとしたら、きっと何かを感じていただけると思うので、ぜひ読み進めていただけたら嬉しいです。
言語化できることのメリットは?
ここまで読んでいただいた方の中で、「この人、言語化、言語化いってるけど、言語化できると何がいいの?」って思われている方もいるかもしれません。
なので、ここからは「言語化できることのメリット」について書いていきます。
言語化できることのメリットは3つあります。
思考が整理されて前向きになれる
ひとつめのメリットはこれ。
言語化ができると、思考が整理されるので、前向きになれます。
悩みや課題があると、ついついそのことばかり考えてしまったりしませんか?
人間って「頭の中だけ」で考えていると、同じ思考がぐるぐるしてしまいがちです。
そうなると、モヤモヤが解消されにくいし、気持ちが滅入ってきてしまって前に進めません。
「自分は何を考えているのか」
「今どんなことが問題なのか」
「自分はどうしたいのか」
などを言葉にしてみることで、思考が整理されて、スッキリした気持ちになります。
もちろん人と話すのでもいいですが、個人的には紙に書き出してみるのがおすすめです。
手を動かしてあれこれ書き出してみると、たくさんの気づきが生まれるものです。
悩みがたくさんあるように感じても、書き出してみると「なんだか同じことを考えていただけだったかも…?」って気付けたりもします。
書き出してみて、それぞれの要素を繋いでみるとアイデアが閃くことも多いです。
最近はなんでもPCやスマホでメモを取る風潮があるけど(もちろん便利だし早いけど)
「自分自身」と向き合うことに関しては、手で書くのがしっくりくるなあ、と思っています。
これからの世界を生き抜いていきやすい
ふたつめのメリットはこれ。
言語化ができると、これからの変化の大きい時代を生き抜いていきやすいです。
私は今アラフォーなのですが、私の親世代くらいまでは「大学を卒業して就職した会社で定年まで勤めあげる」のが幸せな生き方とされていました。
でも今の私たちが生きる時代は、親時代とは変化のスピードも変化の大きさも比べ物にならない時代になることがすでに決まっています。
大企業ですら終身雇用が終わりつつある時代に、大学を卒業していい会社に入ること自体は、あまり意味を持ちません。(ないとは言いませんが)
これからは「個人としての力」がものをいう時代です。
いろんな会社に「働いてほしい」と言ってもらえる強い個人だったり、
会社に属さなくても生き抜いていける力を持った個人にならないと、長い目で見て生き抜いていくのは難しいと思います。
「会社がいつまで存続するかわからない」
「年金ももらえないかもしれない」
「っていうか日本がいつまであるかもわからない」
というような、変化が早くて未来が見えにくい世界では、
自分から変化の波に飛び乗りながら生きていく人だけが生き延びられると思っています。
そういう生き方をしていかないと、世の中の変化に気がついたときにはもう身動きが取れない「ユデガエル状態」になってしまっている、という強い危機感があります。
こういう時代の中で、言語化力は個の力を高めるためにめちゃくちゃ大事です。
この点については、後のほうで詳しく書いていきます。
自分の言葉を誰かに届けられる
言語化のメリット3つめはこれです。
言語化すると、自分の言葉を人に届けることができます。
個人的には、これが最大のメリットだと考えています。
これまで、「人生でしんどかったときに、誰かの言葉に救われた」こと、ありませんでしたか?
私にはそういう出来事がたくさんありました。
両親を亡くしたときに見た映画、
ワンオペ育児で病んでいたときに読んだブログ、
流産が続いたときにTwitterでいただいた励ましの言葉、
人生に悩んだときに読んだ本のなかの言葉、
などなど。
これまでの人生、たくさんの言葉に支えられて生きてきたという強い感覚があります。
自分の経験や意見を頭の中だけにしまっておいたら、誰かの目に触れることはありませんが、
ブログでもnoteでもTwitterでも、自分の意見を書いて公開したら「誰かの目に触れる可能性」が出てきます。
そうすると、誰かの人生に何か影響を与えられる可能性が生まれます。
「自分が誰かに影響を与えるということ」は、究極的には「自分が社会に必要とされている感覚」になります。
人は、自分が誰かに少しでも影響を与えられていると思えると、それだけで生きる力が湧いてくるのです。
具体的な例をひとつ書きますね。
私は切迫早産で入院中のしんどいときに「切迫早産の妊婦にかけてほしくない言葉ランキング」をアメブロで書いたことがありました(そのときの記事はこちら)
そのときの私は入院生活がめちゃくちゃ辛くて、ただ「自分の気持ちを言葉にして発散したい」くらいにしか思ってなかったのですが、
そのブログに対して何人かの同じ境遇の妊婦さんからコメントやダイレクトメッセージをいただいて「気持ちを代弁してくださってありがとうございました」と言っていただけました。
この出来事がめちゃくちゃ嬉しかったです。
別に1円もお金になっていないから、資本主義経済の中ではおそらく「価値がないこと」ってみなされるかもしれないんだけど、私はこういうコメントをもらえたことが、ものすごく嬉しかったんです。
コメントやメッセージをくださった人は、会ったこともない、これからもたぶん会うことのないネットの向こう側の人なんだけど、
私は自分の存在が誰かの役に立てた気がして、震えました。
自分の言葉で相手が喜んでくれたり「救われた」と言ってくれたりするのってものすごいことなんだなって感じました。嬉しくて泣いたもん、このとき。
目の前の誰かの役に立てたという出来事が、それだけで何か月か生きられるくらいの心のエネルギーになったりするんです。
それが見ず知らずの相手だったとしても。
自分の思ったことを言語化をして発信してみることの威力、すごいと思いません?
自分にとっては終わった過去の出来事でも、いま渦中の人にとっては喉から手が出るほど欲しい情報だったりします。
自分にとっては大したことない当たり前のことでも、悩んでいる人にとってはお宝情報かもしれないわけです。
今は人類史上最高に個人が発信していきやすい世の中なんだから、ぜひ自分の経験談を言語化して発信していきませんか?(もしかしたら誰かの役に立てるかもしれないし!)というのが私の主張です。
はい、以上、ここまでが言語化するメリットの話でした。
ここからは、なぜ今の時代に言語化力が大事なのか?について書いていきます。
なぜこれからの時代には言語化力が大事なのか?
私が言語化力が大事だと思う理由は、大きく分けてふたつあります。
言語化力はあらゆるビジネススキルのもとになるから
ひとつめはこれ。
言語化力が大事なのは、あらゆるビジネススキルのもとになるからです。これはもう断言します。
繰り返しになりますが、言語化力は、
自分の意見や主張を、相手にわかりやすく伝える能力
です。
「言語化力」って書くと、文章を仕事にしている人の話じゃないの?とか、コンサルティングを仕事にしてる人のことでは?って思ったりするかもしれないのですが、
自分の意見や主張を相手にわかりやすく伝える能力って、どんな仕事にも大事なんですよね。
営業だったら、他社と差別化して、自社の商品のおすすめポイントを相手にわかりやすく伝えるためには言語化力が必要だし、
事務職だって、たとえば「こういうミスが頻発しています。こう改善すべきです」って主張するためには言語化が必要だし、
カスタマーサクセスだって、「お客様の満足度を上げるにはこういうフローにした方がいいと思うんです」ってわかりやすく伝えられた方がいいだろうし、
デザイナーだって、「なぜこのデザインがいいと思うのか」を説明できなかったら、相手に納得してもらえないですよね。
なんなら会社に入りたての新人が質問するためにも言語化力は必要です。
「僕は今ここまでわかっているけど、ここから先がわからないのでもう一度説明してください」とかって、言語化ができてないと質問すらできないし。
AIに仕事を取って代わられないために大事とされる力の「課題解決能力」や「創造性」を発揮するためにも、言語化力はもちろん必要です。
というわけで、言語化力は、あらゆるビジネススキルのもとになっているのです。だから大事なのです。
正解のない問題の答えを出すには、言語化が必要だから
ふたつめはこれです。
繰り返しになりますが、私たちの親世代までは、日本社会が「これが一般的な幸せのあり方ですよ」っていうライフスタイル像を提示してくれていました。
でもこれからは個々人が自分と向き合って、どんな生き方をしていきたいかを決める時代です。
個々人が自分の生き方を決める世界には「正解」は存在しません。
正解のない時代にあるのは「自分はこうしたい」という自分なりの答えだけです。
生き方の選択肢が多いからこそ迷ってしまう辛さはあるし、考えないでよかった時代のほうが幸せだった人も一定数いると思います。
でも私個人は、今は自由に自分の生き方を決められる最も恵まれた時代だなと感じています。
でも注意しないといけないのは、自由は常に責任とセットなこと。
自分の進む道に覚悟を決めて、責任を負って決断する必要があります。
あとから後悔しないためには徹底的に自分と向き合って「自分がやりたいことはなんなのか?」を見つけないといけないし、
そのためには自分の気持ちを言語化する力が間違いなく必要です。
まとめると、言語化力が必要な理由はふたつ。
言語化力はあらゆるビジネススキルのもとになるから。
そして、正解のない問題の答えを出すには、言語化が必要だからです。
言語化力の大切さを感じていただけたでしょうか?
ではここからようやく本題です(前置きなっが!)
私が言語化力を鍛えるためにやっている工夫について書いていきます。
言語化力を鍛えるためにやっている5つの工夫
自分はどんな工夫をしているかな?と考えてみたところ、大きく3つに分類できました。
インプット、内省、アウトプットです。
「インプット」と「アウトプット」はよく聞く言葉だと思うけど、
個人的に一番大切なのは「内省」だと思っています。
なぜならインプット「だけ」をいくらしても、アウトプットは出てこないからです。
そして当然のことながら、インプットをしていないのにアウトプットが勝手に出てくることもありません。
「インプットしたことを頭の中でこねくり回して、時間をかけて熟成させて、外に出す」という工程を経て、ようやく自分のアウトプット(意見)になります。
この「頭の中でこねくり回して熟成させる工程」のことを、私は内省と呼んでいます。
ここからは、具体的にどんな工夫をしているかを書いていきます。
(インプット)本を読み、話を聞き、心に残ったことを書き留める
まずはインプットについて。
インプットとしては、とにかく本を読みます。
本から情報を得るのが一番コスパが高いと考えているからです。
最近はポッドキャストもよく聴いています。特にお気に入りなのはコテンラジオとa.scopeです。
テレビはほぼ見ません。文章メインで情報を得ているので、動画の情報量の少なさにイライラしてしまうのです。同じ理由でYoutubeもほぼ見ません。
映画は月に1~2本くらい。もっと見たいけど、なかなか時間が取れず。
博物館や美術館も好きだけど、コロナ以降は行けていません。行きたい。うずうず。
それで、インプットした情報は、読んだり聞いたりして心に残った言葉を「名言ノート」に書き写しています。
名言ノートについてはこちらに詳しく書いてますので、よかったらご覧ください→ 何度も読み返している名著たち【心に残った名言メモ紹介】2021年版
ちなみに私、ものすごいメモ魔です。
とにかくめちゃくちゃメモを取ります。
小学校のときから、毎日の授業のまとめノートを勝手に作って先生に提出していたし(キモい)
社会に出てからも周りから引かれるほどメモを取っていました。
なぜメモを取るのかというと、忘れたくないっていうのもあるけど、
私は書くことで頭の中に入った情報を整理するタイプだから。書きながら頭に情報を叩き込んでいます。
最近すごく思うのは、情報過多の時代に生きているからこそ、自分の心に響く言葉って貴重だなってこと。
そしてインターネット上の文章よりも、紙に印刷された文章の方が心に残る文章が多い気がします。
本ってそれだけ人の手が入っていて、作者の思いが乗っているということなんだろうなと思ってる。
これが1,260円とか、だいたいは2,000円以下で手に入るのって、すごいことです。本って最高すぎる…と思いながらいつも手に取っています。
次で詳しく書きますが、インプットについては、名言ノートの他に「感想ノート」も書いています。
(どんだけ書くんじゃいって感じですかね)
名言ノートは名言をそのまま書き写すものなのですが(写経みたいな感じ)
感想ノートは、本を読んだり、テレビや映画を見たときに心に残った言葉をメモしておいて、それぞれに「自分の感想」も書いています。
私にとっての感想ノートは、インプットと内省を深めるためのツールです。
次で詳しく書いていきますね。
(内省)マイノートを書く
インプットした情報についての内省を深めるために書いているのが、マイノート。
本を読んだり、テレビや映画を見たときに心に残った言葉をメモしておいて、それぞれに「自分の感想」を書いています。
メモしてすぐに感想を書くこともありますが、感想が浮かばない(言葉にならない)ときは、しばらく寝かせたりもします。
この「感想を書く」という行為がめちゃくちゃ重要です。
もともとメモ魔な私は、自分のお気に入りの写真や画像などを貼り付ける「なんでもノート」を作っていました。
「なんでもノート」はただ写真や画像を貼っていただけのものだったのですが、
子どもが産まれてすぐの頃に参考にさせてもらっていた整理収納アドバイザーのEmiさんの本の中で「マイノート」という概念を書かれていたのを見て、さっそく採用しました。
マイノートの書き方についての本も売られているので、よかったら参照してみてください。(私も発売されてすぐ読みました)
(参照している本のリンクは最後の方にまとめて貼ります!!)
私がマイノートに残しておくのは、
心に残った言葉、綺麗だと思った写真、美しいと思った配色、ほしいと思った商品の写真などです。
とにかく心が動いたことはなんでも切り取ってノートに貼り付けています。スクラップブックみたいな感じ。
で、あいている箇所に「自分は何を感じたのか」を書き込んでいます。
恥ずかしいけど、お見せしますと、こんな感じ。
たとえば、ベルメゾンの通販カタログで「素敵だな」と思ったコーディネートを切り取って貼って、横にコメントを書いておく。それだけです。
この作業、簡単に見えるかもしれないのですが、意外とコメント書くのって頭を使うんです。
感覚で「いいな」と思ったとしても、「なぜ自分はこれをいいと思ったのか」を言語化しようとすると、意外と言葉にならなかったりするから。
でも、そうやって自分の感情を言葉にしようとする過程が大切だなと思ってやっています。
自分の感情に向き合うことで、
「自分は何を大切にしているのか」
「どんな生き方をしたいのか」
「何をしているときが楽しいのか」
などなど、自分のコアになる価値観に気づくことができるし、新たな気づきも生まれます。
これをやったからといって、すぐに何か目に見える効果はないんだけど。笑
何年という単位で続けていると「言語化力を鍛えることに繋がっている」という感覚はあります。
私は単純に自分の心が動いたものをストックしていくのが好きなので、楽しんでやっています。
(ちなみに私のストレングスファインダー結果には「収集心」がばっちり入っています)
ノートにするのがめんどくさいという人は、別にノートでなくてもいいと思います。スマホのメモ帳でとかでもいいし。
大切なのは、あらゆる体験を皮膚感覚で終わらせないこと。
体験したことを言葉にしてみるという工程を経て初めて、その経験が自分の中に深く入り込むので。
マイノート、ぜひおすすめしたいです。
ちなみに私は無印の黒いノートにまとめています。
ずっと同じノートを使いたいから、販売中止にならなさそうなものを選んでいます。笑
感想ノート(マイノート)の詳しい書き方はこちらにまとめました!
ここまでインプット、内省と来て、次はアウトプットです。
ここからは言語化力を鍛えるためにアウトプットで工夫していることについて3つ書いていきます。
(アウトプット)どんな相手にも伝わる文章を書くことを心がける
ひとつめはこれです。
特に仕事をしているときに「どんな相手にも伝わる文章を書くこと」を心がけています。
これ、私はこれまでの仕事人生で海外の人とのやりとりが多かったことと、ものづくりをしていた時代が長いため、
自分の伝え方が原因で相手の誤解を招いてトラブルになったりと、かなり痛い目を見てきました。泣
あと、ここのところ副業に取り組んでいる中で気づいたのですが、、
日本語をちゃんと(わかりやすく)使える人って、あまりいないです。
文章が一方的というか、何をすればいいのかがよくわからない文章の人が多いです。びっくりしました。
社内でのやりとりが多い人なら一方的で雑な伝え方でもなんとかなるのかもしれませんが、
社外の人とのやりとりが多い場合には、相手に誤解されやすい文章を書いていると、トラブルになります。
トラブルって往々にして「きっと相手はわかってくれるだろう」と油断したときに起こるので。
トラブルを防ぐためにも、相手に誤解させない伝え方を心がけることが大事。
そこを気をつけると、自然と言語化力が鍛えられていくという実感があります。
「具体的には心がければいいの?」とか「後輩にまずやってもらうなら何がいい?」と思った方には、とりあえず以下をおすすめします。
議事録 (打合せのまとめ)を書く
議事録って新卒がやっているイメージがあるかもしれませんが、まさに言語化力を鍛えるのに最適の方法です。
議事録では、何が決まったのか、課題や懸念事項は何か、いつまでに誰が何をやるのか、とかを会議に参加していない人が見てもわかるように書いていくわけですよね。
聞き漏らさないように集中するから集中力も鍛えられるし、要点のみを箇条書きにするから文章の要約スキルも高まります。
あとは間違って書いたりすると偉い人に怒られたりもするし、対立関係にある複数の部署が参加していると「どの部署の人が見ても納得する内容」を書かないといけないしで、
結果的に自分の文章を多面的に見られるようになるので、言語化力がめちゃくちゃ鍛えられます。
ちなみに私は新卒で入社した大企業時代に、死ぬほど議事録を書いていました。
あのときは「マジでこんな誰が見るかわからないものを作ることに何の意味があるんだ」と本気で思っていましたが、
今となっては「自分の仕事スキルの基礎は大企業時代に身についた」と感謝しています。
というわけで、議事録は言語化力アップにおすすめです。
1通でやりとりが終わるメールを書く
もうひとつ、自分の言語化力をあげてくれたのは1通でやりとりが終わるメールを書くことだったなと思います。
海外の会社とものづくりをしていた時代は、文化背景も理解力も違う相手に、資料とメールとチャットだけで指示をしていかないといけませんでした。
しかも時差が大きい国だと(時短で働いていると特に)メールのやりとりが一日に1回しかできないので、1通に込める熱量がすごかったです。
この文化背景も理解力も違う相手と何年も仕事をしていた経験は、言語化力アップに大きく貢献しています。
同じ偏差値レベルの人と仕事をしていたら、1言ったら10わかってくれることもあるけど、
海外の人で教育レベルにも差があると、10言っても5わかってくれるかどうか、みたいなこともよくあります。
そしてやりとりは英語だったりして、お互いに母国語じゃないわけで。
そうなると、自然と「相手が誤解しようのない完結な文章を書いて、明確に指示をしていく」力が鍛えられていきました。
メール1通で仕事を前に進めていくためには、かなり想像力を使います。
「これを読んだら相手はどんな疑問を抱くだろうか?先回りして答えてあげよう」とか、
「この表現で誤解される可能性はないか?過去のやりとりから、こう思われてしまうかもしれない。念のため画像もつけておこうかな」などなど。
相手のことを想像して先回りするのを繰り返していく過程で、人にわかりやすく伝える力が鍛えられていきます。
というわけで、「1通でやりとりが終わるメールを書くこと」はかなり言語化力を鍛えてくれると断言します。ぜひお試しください。
(アウトプット)ブログやnote、Twitterで「意見」を書く
アウトプットのふたつめは、ブログやnote、Twitterで自分の意見を書くこと。
自分が考えていることを発信すると面白いです。
発信しているからこそ、似た価値観を持つ人と繋がれているという感覚があります。
反応をいただけることが思考が深まるきっかけにもなります。
Twitterはたまにクソリプ(まではいかないにしても、なんか攻撃的なリプ)をいただいたりもするけど、そこはスルーしています。笑
振り返ると、私はかれこれ20年ほど、ずっとブログ的なものを書いてきました。
手書きの日記の時代を含めると、たぶん25年くらい書いてるんじゃないかなと思います。
媒体がmixiだった時代もあるし(世代がわかるね…笑)Yahooブログだった時代もあるし、はてなブログも書いたし、アメブロも持ってるし、とにかく色々書いてきました。
自分の感情を文章にするというのが、人生の一部になっている感覚があります。
私に平均よりも上の言語化力があるとしたら、ひとえに書き続けてきたから、に尽きるのかもしれません。
ちなみに今メインに「人に読んでもらいたくて」書いているのは、このブログとnoteとTwitterです。
(アメブロもあるけど、備忘録用のひとりごと日記の意味合いが強いです)
ブログ、noteとTwitterをメインに書いているのは、これらの媒体に集まっている人の属性が自分と似ている気がするからです。
私のイメージではnoteユーザーは読書が好きな人が多い感じ。読みやすい上手な文章を書く人が多いです。
Twitterはいろんな人がいるけど、自分と似た属性の人がたくさんいて、なくてはならない場所です。
自分の性質に合う媒体で、自分の意見を綴ってみるのをおすすめします。
ちなみに「自分の意見を書く」ことについて、ご紹介しておきたい概念があります。
この記事の最後のほうで改めて紹介しますが、社会派ブロガーちきりんさんの著書『自分の意見で生きていこう』に書かれている表現が興味深いです。
1億総SNS社会では「意見を言う人」と「反応する人」に分かれる。
テレビしかなかった時代だったらテレビに向かってつぶやいていただけだったようなことを今はSNSでつぶやける時代になったけど、
テレビに向かってつぶやいていたようなことは「反応」に過ぎませんよ、っていう指摘です。
意見を発信するっていうのは、自分のポジションを明確にすること。
反対意見がくることも覚悟して「自分は賛成です」とか「自分はこう思います」って、立場を示すこと。
もし自分が「反応はしてるけど、意見はちゃんと言えてないかも」と思ったら、ちきりんさんの『自分の意見で生きていこう』をぜひ読んでみてください。
ちなみに私は新卒で入った会社でOJTでついてくれた先輩がめちゃくちゃ優秀な人でして、
入社してすぐのときから、みっちりと自分の意見を言うことの大切さを叩き込まれました。
「メールの転送だけするのは絶対にダメ。それじゃ存在してる意味がないから。ひと言でも自分の意見をつけなさい」とか
「指示を仰ぐときには必ず自分はどうすべきだと考えているかもセットで伝えなさい」とか。
当時はその先輩のことが怖すぎて、もうパブロフの犬みたいな状態だったんですけど、今となっては基礎の「キ」を教えていただいたなと、すごく感謝しています。
(アウトプット)感情を意識して書く
アウトプットの3つめとして意識しているのは、感情を意識して書くこと。
これは言語化力を鍛えるためにしているというよりは、オリジナリティを出すために心がけていることです。
The Breakthrough Company GOの代表でクリエイティブディレクターの三浦崇宏さんの『言語化力』という本で、心に残った言葉を引用させてもらいますね。
自分が抱いた感情を説明するのに正解も不正解もない。
この自分の感情を他人に説明できるようになるまで考え抜く。
自分で自分を見つめる過程で、あなたの言葉、思考にオリジナリティが生まれてくる。
『言語化力』SBクリエイティブ 著:三浦崇宏
世の中にはキラキラしたすごい人の話が溢れているし、なにかと「自分なんて…」と思いがちだけど(私は自己肯定感が低いので特にそう思ってしまうタイプ)
でもたぶん実際には、どんなにすごく見える人も毎日を泥臭く生きていて、小さいことに悩んだり迷ったりしているんだろうなと思うのです。
私は人のうまくいった部分だけを切り取った綺麗なストーリーよりも、その裏側にある努力や葛藤を知りたいし、外面よりも人間味のある内面を知りたいなと思います。
だからこそ自分が何かを書くときには、うまくいったことよりも「辛かったこと」や「もがいている渦中」の話を言語化しようと意識しています。
私はスーパーウーマンキャラじゃないし(実際、凡人だし)
背伸びしてすごそうに見せたりするよりも、ありのままを見せよう、愚直に誠実にもがいている姿を綴っていこう。それが一番私らしいはず!と思っています。
だからこそ文章を書くときには、感情ダダ漏れの自分を書いています。笑
自分がオープンでいた方が人もオープンになってくれるかな、と思っているので、感情を乗せた文章をこれからも書いていきたいと思います!
以上、とてつもなく長くなりましたが、
私が言語化について考えていることと、言語化力を鍛えるためにしている工夫をまとめてみました。
いかがでしたでしょうか??
あらためて書いてみると、当たり前のことしか書いていないような気もして怯えているのですが(自己肯定感が低すぎる)
「こういうときはどうしてる?」というようなご質問とか、「私はこんなことしてるよ!」というシェアとか、なんでもいいのでコメントいただけたら嬉しいです!
では、最後に参考文献として、紹介させていただいた本をまとめますね。
言語化ができるようになるためのおすすめ本
まず最初は、ちきりんさんの『自分の意見で生きていこう』です。
ちきりんさんはこれからの世の中を生き抜くために必要な力は4つだと考えられていて、
その力とは「論理思考」「マーケット感覚」「生産性」「自分の意見を持つこと」です。
(それぞれのテーマについて本を出されていて、私もすべてリアルタイムで買って読んでいます)
この本の中では「自分の意見を持つこと」の大切さと、自分の意見を書けるようになるための練習ステップが書いてあります。
この本の紹介だけで軽く1万文字は書けるので抜粋するのが難しいのですが笑
あえて3つだけ大切だなと思ったポイントを挙げるなら、
(繰り返しになるけど)意見を言うことはポジションを明確にすること
自分の人生に心から納得するためには「自己決定」が必要。そのためには自分の中で考え尽くすことが大事。
AIやスーパーコンピューターの時代には「膨大な資料を調べて正解を探す」ことの価値は低くなる。そういう時代に高い価値を持つのは、(その集められた情報をもとに)自分なりの意見を考え、発信できること。
という感じですかね。
人の意見に影響されがちで自分の意見を持てていない人や、炎上するのが怖くて自分の意見を言うのをためらってしまう人には、特におすすめの本です。
続いて、文中で引用したGOの三浦さんの本はこちらです。
「人の印象に残る言葉の作り方」を説明してくれているのが面白くて参考になります。センスがありすぎる。
そしてセンスは生まれ持ったものではなくて、知識の蓄積だと言ってくれているところが好きです。
整理収納アドバイザーで、OURHOME代表のEmiさんのマイノートの本はこちらです。
「普通のスクラップノート」を「言語化力に鍛えるノート」に変える方法は、感想を書き加えることだけ。一番ハードルが低いと思うので、最初のとりかかりによいのではないかと思います。
他にも色々な本を読んで影響を受けているのですが、長くなりすぎるので、また感想は別記事にします!
以上、長くなりまくりましたが、ここまでお読みくださってありがとうございました!
読んでくださった方にとって、言語化について考えるきっかけになれば幸いです。
★参考記事
何度も読み返している名著たち【心に残った名言メモ紹介】2021年版
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