マーケター森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか』の感想メモ。

読書
記事の中にPRを含む場合がありますが、らっこが自分で買ったもの、良いと思ったものを紹介しています。

この秋はインプット&アウトプットをしていきます。

さっそくですが、今日の一冊。

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USJの再建で有名なマーケターの森岡毅さんが自分の娘さんにあてて書いた本です。

タイトルにも書かれていますが「働くことの本質」だなと感じました。学校では教えてくれないことだな、という感じ。

自分を売り込むための考え方、キャリア戦略の描き方のヒントが書かれています。

就活を控えた娘さんにあてた手紙のような本なので、一見すると、これから就活をする若者に向けた文章のように見えるかもしれません。

でも現状に悶々としている人や、挑戦することを諦めているサラリーマンにも刺さる言葉が多いです。

私も今回4、5年ぶりに読み返して、改めて心打たれたのと、以前とは違った部分が心に残りました。

特に後半の3つの苦しみエピソードは必見。こんな地獄をくぐり抜けてきたんだ、すごいな…と、ごくりと唾をのむ感覚でした。

特に心に残ったフレーズを3つピックアップします。

p.56
君がコントロールできる変数は、①己の特徴の理解と、②それを磨く努力と、③環境の選択、最初からのこの3つしかないのである。

p.153
土壇場において、あるいは人生において、「伝え方が9割」ではなく、「内容が10割」だということだ。伝え方は、中身があって初めて価値を持つ。0に何を掛けてもゼロなように、中身のない話を立て板に水のように話したところで、誰の頭にも心にも響かない。

よく「伝え方が9割」という言葉を耳にしますが、「内容が10割」だという言い切りにハッとしました。

面接で小手先の言い方を練習するよりも中身をちゃんとしろという文脈だったと思いますが、中身の大切さがすべてだというのには激しく納得です。

p.198
君がまず躍起になるべきは、ブランドを構築する一貫した行動と、結果を出すことにこだわること。(略)

“本質的な実力”を蓄える努力を第一とせねばならない。実力が伴わなければ、結局は築いてきたブランドを壊すだろう。(略)

昨日よりも今日の自分が、一体何を学んで、どう賢くなったのかを問える君であり続けてほしい。

この部分を読んだときに、昨日からイライラ&モヤモヤしていた気分が吹っ飛びました。

目の前の出来事に怒ったり凹んだりしている時間はない。「今日の自分は昨日の自分よりも成長できているのか」と考えたら、昨日の出来事なんてマジでどうでもいいなと思い始めました。

読書は偉大だわ。自分が腑抜けそうになったとき、甘えそうになったときに、喝を入れるために読み返したいなと思う本です。

まだの方はぜひご一読を。私は自分の子どもにも読ませたいので、ずっと本棚に置いておきます。

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